ISO 17020とISO 17025:何が違うのか?
6?14, 2023 2023-06-14 16:37ISO 17020 vs ISO 17025:何が違うのか?
ISO 17020とISO 17025は、国際標準化機構(ISO)によって開発された2つの別個の、しかし関連する規格である。どちらも試験及び校正機関の能力を保証するために設計されたものであるが、両者は異なる目的を持ち、異なる文脈で使用される。
ISO17020は、検査を実施する様々な種類の機関の運営基準を規定した規格である。これらの機関には、材料、製品、設備、プラント、工程、作業手順又はサービスについて、公表された規格又は非標準の方法に照らして評価を行う機関が含まれる。ISO17020規格は、これらの機関の公平性、一貫性及び技術的能力などの要素を取り上げている。
一方、ISO17025は、試験所が品質システムを運用し、技術的に有能であり、技術的に妥当な結果を出す能力があることを証明するために使用される規格である。ISO17025は、要員の数や試験活動の範囲に関係なく、試験所活動を行うすべての組織に適用される。
ISO17020とISO17025の主な違いは、その適用範囲にある。ISO17020は、製品又はシステムの設計、製造工程、生産、サービス又は据付を検査する検査機関に適用される。ISO17020は、より規格や仕様への適合性及び遵守性の検証を指向している。
しかし、ISO17025は試験所及び校正試験所に適用される。この規格は、化学分析、物性試験、測定機器の校正のような試験データを作成する活動に関するものである。
場合によっては、組織が検査と試験の両方の業務をカバーするため、両方の認定を必要とすることもある。
要約すると、ISO17020とISO17025は共に能力と信頼性を確保するために設計されているが、適用される機関や活動の種類は異なる:ISO17020は検査機関に、ISO17025は試験所及び校正機関に適用される。ISO17020は検査機関に、ISO17025は試験所や校正機関に適用されます。これらの規格はどちらも、試験、校正、検査が不可欠な産業において、品質と信頼性を確保するための鍵となるものです。